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トリマーとして独立を考える
本記事ではトリミングサロンで働き、技術を身につけた後トリマーとして独立を考える人に向けて、どういった手順で開業して行けばいいのかを簡単にまとめていきます。
トリマーとして開業を考えているが開業の方法などがわからない…そんな疑問を解決します!
まずはお店のコンセプトを決めよう
トリミングサロンを開業するのであれば、まずはどのようなスタイルのお店であるかのコンセプトをしっかりと練っておく必要があります。
ペットサロン…一般的なトリミングのサロン。
移動式トリミング…車を改造し様々な場所でトリミングを行うスタイル。
訪問式トリミング…家庭に訪問してトリミングを行うスタイル。
動物病院やペットショップに併設…場所を間借りし、顧客を流してもらうスタイル。
自宅で開業…自宅の一室を内装工事し、自宅で開業するサロン。
ひとえにトリミングサロンといっても上記のように幅が広く、やりたいお店を明確にしておくことがまず重要。
その他に客層やお店の雰囲気、価格帯などもしっかりとコンセプトとしてまとめておきましょう。
コンセプトにあった立地の選定
自分のサロンを成功させるには、出店する場所(立地)が非常に重要です。自分のお店のコンセプトにあった客層が眠る場所をマーケティングし、お店と顧客がマッチする場所を選定します。
ある程度地域を絞った後に、物件の家賃などを精査し毎月利益が取れるのかをしっかりと見極めることが大切。
”下町で内装にこだわり付加価値を惜しみもなくつけた高級志向のトリミングサロン”など売上の見込みが立たない立地では経営難に陥る可能性が高まります。
しっかりと自分のお店のコンセプトにあった土地柄、経営のやり方にあう立地の選定を行うことが、成功の第一歩と言えるでしょう。
資金の目安と融資について
トリマーとして開業するのであれば初期費用はどのぐらい必要でしょうか?
一般的には200万から300万円程度で開業は可能です。開業当初は収入の見込みが立たず軌道に乗るまで赤字は覚悟せねばなりません。その時に必要な運転資金といい利益がなくとも生活できる金額を追加で確保しておくことも忘れないようにしましょう。
資金の調達に関してですが、自分で独立資金を貯めるか、公的機関で融資を受けるのがメジャーです。
サロン開業にかかる資金の内訳
サロン開業に伴い必要となってくるのは、物件所得費や店舗改装費はもちろん、設備投資(ドッグバスやトリミングテーブル、ドライヤーなど)や広告宣伝費が必須です。
その他消耗品や開業方法によっては車の改装費などがかかってきます。
トリマー開業に必要な資格って?
開業に必要な資格は動物取扱業の許可のみです。
- 半年以上の実務経験の証明ができる
- 専門の教育機関を卒業している
- 資格を持っている
この3つのうちどれかを満たしていれば許可はおりるので比較的簡単です。詳しくは動物取扱責任者の要件に記載されておりますのでこちらを参考にしてください。
開業には必要ありませんが、持っておいてプラスになる資格はブリーダーやアニマルセラピー、ペットアロマなど幅広く存在します。開業後競合と差別化を図るといった意味でも資格は多いほうが成功しやすいのかもしれません。
許可がおりれば開業届けを提出しよう。
先ほどの基準を満たし動物取扱責任者として勤務が可能であれば、残りは開業届を提出するのみで開業可能です。
法人として起業する、開業する場合は少々手続きがややこしく、また費用もかかりますので注意が必要です。
おわりに
比較的開業にかかる費用は低めであるトリミングサロンでありますが、お店を成功させるにはそれ相応の努力と知恵が必要です。
自分のお店のコンセプトにあう立地での開業、リピートしやすい価格帯の設定や他店との差別化など、経営としては幅広く難しいのも特徴。
せっかくの開業したお店を潰さないためにも、今一度しっかりとした事業計画の見直しも検討してください。