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骨董品屋は儲かるのか?
一流の作家が製作した『壺・茶碗・掛け軸』などを目利きし、仕入れ値と売価の差額で儲けるのが骨董品屋の真骨頂です。
未だ地方にいけば存在している骨董品屋ですが、実際のところどれぐらい儲かっているのか気になりますよね。
今回は開業を考えている人や、骨董品屋について気になっている人のために記事をまとめていきたいと思います。
今儲かっている骨董品屋はほとんどない
骨董品は嗜好品です。骨董品が好きで求めている人は少なく需要が低いのが特徴。
インターネットの普及からウェブ上で通販など骨董品を見かけることもありますが、実際に現物を見て購入するか決めることが多いので、ネットを経由したところで売れにくい商品でもあります。
金額の高い骨董品は景気に左右され、収入が増える人が多くなればなるほど売れやすい傾向に。
バブル時代は全盛期で、1000万円を超えるような商品もバンバン市場に上がっていましたが、現代はそう売れるものでもありません。
高齢者がターゲット
嗜好品であり景気に左右される
ネット普及…でも活用できない
見込み客の幅が狭い
以上のことから現代では非常に難しい商売と言えるでしょう。
骨董品は投資の需要がある
アメリカなど海外では、製造の年数などから呼び方の明確な決まりがあります。
- ジャンク:製造から100年に満たないもの
- アンティーク:製造から100年以上たった価値の”ある”もの
- ラビッシュ:製造から100年以上たった価値の”ない”もの
ここ日本ではこのような明確な決まりはなく、骨董品と呼ばれる商品は希少価値が高く有名な作家が作ったものをそう呼ぶことが多いです。
骨董品は投資としての価値があり、購入後10年ほど寝かせることで価値が跳ね上がったりするものもあります。
有名作家が作ったもので量産されていなければ、年数が経っていなくても骨董品としての認識が日本では主流。
あまりよくない話ですが作家の死後、値が跳ね上がることが多いのも特徴。作家が残した作品が評価されるのは昔からの流れです。
購入時よりも高い値で販売することが可能な骨董品は、投資としての価値は高く将来性のある品であることは間違いありません。
目利きを学べば掘り出し物を見つけれる可能性がある
骨董品屋としては儲かる可能性は低いです。
しかしながら骨董品の目利きを極めた個人であれば、とんでもないお宝を発見する可能性もあります。
ゴミ捨て場に捨てていた掛け軸が500万円の価値
昔ながらの小売店で1000円で購入したものが200万円の価値
素人目で見てもわからないものでも、高額の価値がついているものが多いので、目利きを学べば思わぬお宝に巡り会う可能性もゼロではありません。
博打のようなところもありますが、仕入れ値と売価の幅が大きくなる骨董品ならではの良さもあるかもしれませんね。
骨董品を販売するのに必要な資格
骨董品を販売するのには『古物商許可証』という許可が必要です。
中古の商品を仕入れ販売するのに必要なものであり、無許可で商売を行うと100万円以下の罰金刑に処されます。
古物商許可証:警察署で申請後2ヶ月ほどで取得が可能。(かかる費用は約2万円)
骨董品を扱う仕事をするのであれば、この許可は必須。
その他にも古着や古本などを扱う場合もこの届け出がなければ商売できないものになります。
まとめ
いかがでしたか?骨董品屋は儲かる商売ではなく、実際のところ生活は厳しく趣味として経営している人が多いようです。
個人的に目利きの技術を身につけることは、旅行先で思わぬ掘り出し物を見つけることもあるでしょうが博打に近いです。
景気がよくなり骨董品の需要が上がれば、儲かる可能性はありますが、今のところ厳しいと言えるでしょう。