「いしや〜きいも〜おいも♪」
でおなじみの焼き芋屋ですが、実際どのぐらい儲かるのか気になる人も多いはず。
今回は開業方法から実際どのぐらい儲かるのか、順にまとめていきます。
目次
焼き芋屋の開業方法について
飲食業を開業するのなら『食品衛生責任者』の資格が必須です。
ただし農作物などを簡易的に加工するだけの焼き芋屋に関しては、この資格は必要なく保健所での営業許可も不要。
そのため店舗での販売を行うなら税務署での開業届け以外に手続きは必要ありません。
店舗での販売でなく、車を使った販売であれば下記の3つは注意が必要。
- 管轄警察署に対し道路使用許可を得る必要がある
- 公園内で営業する場合は地方公共団体・国土交通省に対する申請が必要
- 道路運送車両法という法律に基づいて、運輸局による構造変更検査を受ける必要がある
開業費用の目安ってどのぐらい?
店舗での販売であれば、規模によって異なりますが店舗の所得費用などを含めると数百万円が目安。
逆に車両を用いた移動販売を考えるなら、車両代を抜きにすると50万円以下で抑えることができます。
ネットオークションなどを活用すれば、100万円以下で改装済みの車両が手に入ることも。
他の飲食業と比べると、比較的安く開業できるのが焼き芋屋のメリットの一つです。
焼き芋屋は儲かるの?
飲食業は原価率が30%前後が基本です。
- 一本100円で仕入れた芋は、売値は300円が一般的。
ほぼ自分一人で営業ができるため、人件費などのランニングコストがかからないのも焼き芋屋の特徴。
ガソリン代や食材の原価、備品などの消耗品などが毎月にかかる費用の目安です。
単純計算で一本売って粗利が200円、利益率はそこそこ高い商売と言えます。
収入の目安
焼き芋を売っている人の月の収入ですが、20~30万円というのが一番多い数字です。
移動販売では1日によく売れて10万円という声が多く、それ以上売れているという人はごくごく稀。
もちろん開業場所によって売り上げの上下はありますが、収入の目安はこのぐらいと言えますね。
夏場と雨が天敵
「焼き芋屋を開業している人は、冬場に稼いで夏は他の仕事をしている。」
そのぐらい夏になると極端に売れなくなる商売です。
秋から冬の寒い時期の風物詩であり、また移動販売であれば雨の日も極端に売り上げが低下するのも特徴の一つ。
最近ではドミナント出店のコンビニなどの影響で、家から少し歩けば商品を買える時代になり、焼き芋屋の需要は減少傾向にあります。
焼き芋屋のメリット
メリットはまず調理が簡単で誰でもできるという点。
- 芋を水で洗い釜に入れるだけで商品が完成します。
次に芋が商品なので、商品ロスが少ないというのもこの商売の特徴。
※食材を加工して置いておく飲食店とは違い、商品の日持ちがいいので腐りにくいです。
あとは顧客のターゲット層ですが、幅広く愛される商品なのでどの年代も購買意欲があるのがメリット。
自分で開業する仕事なので、自分のペースに合わせて働くこともできますね。家賃などの固定費がかからないので続けやすい仕事でもあります。
焼き芋屋のデメリット
一番のデメリットはやはり季節や気候によって売り上げが左右されてしまうということ。
次に競合が多くなってきているという点。最近ではコンビニなども店頭で販売しているので、この業種に参入するのは少し厳しめ。
あとは人を集められなければ商売が成り立ちません。場所の選定や顧客を集める施策は必須です。
儲けたいなら差別化は必須
モノが現代ほど流通していなかった一昔前と比べ、今では食べ物の供給が多く需要より上回っています。
顧客の購買意欲をそそるような、他とは違う商品力が求められるということ。
車で移動販売して楽に稼げる時代ではなくなってきているので、儲けたいのなら競合を圧倒するような施策は必要です。
【施策の主な例】
- 集客にSNSを活用する
- 安納芋などブランドの芋を販売し差別化
- 需要が高く競合が少ない地域を選定する
自分のお店のオリジナルである要素があれば強いです。
一度購入したお客をリピーターに繋げれるような強みがあれば、商売はうまくいく可能性が高いでしょう。
結論:開業は簡単…だけど儲かるかはその人次第。
開業するのは他の飲食業と比べ比較的簡単にすることができます。
ただし儲かるかはその人次第。競合が多い中、他店を圧倒するアイデアがあれば儲かる可能性は高いです。
また開業してから一番の壁は集客力。どれだけ人を集めれるかによって、売り上げは左右されます。
開業しようかどうか悩む方は、これらを参考に一度考えてみてはいかがでしょうか。