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農業を開業したい!
「のんびりと仕事がしたい!」「都会に疲れ自然の中で働きたい!」といった現状から農業という職を視野に入れる人も少なくありません。
実際に農業ってどんなことをするのかイメージは湧くものの、明確な仕事内容については知らない人も多いです。
作物によって違いが出る農業
自分の育てる作物によって収入や働き方に違いが出る農業という仕事です。収穫時期も基本的に作物によって違うため一概には言えませんが、一般的な1日の仕事は下記のような内容になります。
<1日のタイムスケジュール>
07:00~08:00 起床、準備
08:00~12:00 畑の管理、収穫
12:00~13:00 休憩、昼食
13:00~18:00 畑の管理、収穫
18:00~19:00 仕事仲間などとの夕食
19:00~22:00 帰宅、就寝
種まきから始まり、害虫駆除や追肥、収穫まで時期によって仕事内容には違いがあり、1つの作物だけでなく収穫時期の違うものを複数育てることがメジャーです。
やはり農業は大変?
自然相手の商売である農業という仕事ですが、やりがいのある仕事の反面やはり大変なことも多いです。脱サラして農業を開業しようと試みるも、続かずにまた会社員に戻るという人も少なくありません。
農業を開業する前に知っておきたい大変なポイントが3つあります。
- 体力が必要
- 収入が不安定
- 自然災害の怖さ
やはり体力がないと務まりません。力仕事も多く慣れないうちは体を壊してしまうこともあります。また収穫時期のブレから収入が安定しないこと、自然災害の被害により苦労が水の泡になってしまう危険性もあります。
そのため年齢を重ねるごとに離農する人も多く、人手が足りなくなってきてしまうといった現状があります。
開業するのに必要なものは?
開業するのに必ず必要なものは土地と作業場、クワやカマなどの備品です。それに加えて消耗品である肥料や農薬、軽トラックなどの運搬用具も必須であります。
場合によってはビニールハウスや規模によってはトラクタの検討、作物に応じて暖房機や動力噴霧器なども必要になってきます。
農業に必要な資格って?
農業を開業するのに必要な資格は特にありませんが、農業という仕事をするのに必要な資格があります。扱うものによって資格が変わるので、農業を営む予定であれば注意しておくべきです。
普通自動車免許
農業を開業するのに必須であると言えます。軽トラックなどの運搬用具を扱うことができなければ、仕事そのものができません。
作物の種や農薬などの仕入れ、収穫したものの運搬など幅広く活躍しますので、取得しておくべきです。
大型特殊自動車運転免許
農作業用のトラクタを運転するのに必要です。規模を大きく収穫する量が多ければ必須であり、とっておくと便利な資格です。
けん引免許
農耕車をけん引するのに欠かせない免許になります。扱う場合は取得しておきましょう。
毒物劇物取扱責任者
劇物を含む農薬を取り扱うのに必要です。ほとんどの農作物は農薬が使用されており、使わなければ野菜そのものが虫食いなどの被害により育ちません。
無農薬での農作物の開業であれば必要ありませんが、使う場合は取得しておきましょう。
危険物取扱者乙種第4類
ビニールハウス内での暖房に必要な燃料となる農業A重油を扱うための資格です。ビニールハウスを検討するのであれば取得を目指しましょう。
またこれにあわせてボイラー技士資格なども必要になりますので、合わせて検討しましょう。
開業必要な資金の目安って?
以上のような必要なものを購入するには、初期投資は少なくとも2,000万円程度かかると言われております。投資にそれだけかかりなおかつ収入が見込めるまである程度の期間が必要。場合によっては何年もの間収入が赤字になってしまうことも。
そのため運転資金として1000万円の合わせて3000万円は準備しておいた方が無難です。
高い開業資金を抑える助成金
45歳未満の方が受けられる『農業次世代人材投資資金』は必ず検討するべき助成金です。
都道府県を通じて最長で5年間に渡り、最大で年150万円を受け取ることができ、収入が不安定な開業したての時期に非常に重宝します。
その他地域の自治会で農業向けに助成金があるところも多く、開業場所の選定をすることで得られるメリットもあるので検討しましょう。
人里離れた地域であれば助成金はもちろんのこと、条件はありますが家や土地をもらえるところもあります。
一度補助を受けたのちに「やっぱりやめよう…」と農業を辞めてしまえば、返還義務があることは頭に入れておきましょう。
開業する前にやはり勉強は必須です。
何も知識がない状態で農業を営むのは危険です。農業を開業したものの何年もの間収入がほとんどなく赤字ということもあります。
自分の育てる作物に関しての知識は必須で、肥料の配合や育て方など開業前に知っておくことが失敗のリスクを減らすコツ。
実際に農業を営んでいるところで勤務することで、農業の大変さなどを学ぶという方法も一つの手かと思います。
おわりに
脱サラして農業など考え行動するも失敗という人も多くいるのが現状です。
農業という仕事は思っているよりも大変ですので、安易な考えではなく真剣にやりたいという気持ちがなければ続きません。
開業する場合は収入が不安定であることを頭の隅においておきながら、助成金などを活用し軌道に乗せれるよう努力することが大事です。