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カラオケ屋は儲かるの?
「カラオケ屋って儲かるの?」
今では首都圏では右を向いても左を向いてもカラオケ屋がありますよね。競合店も多く一人当たりの利用料も格安。
昼間:1時間平均300円
夜間:1時間平均600円
機材や電気代などの変動費もかかるのに、下手すれば喫茶店よりも安いのに経営を維持できているのは不思議と思った人もいるでしょう。
今回はカラオケ屋が儲かる商売なのか、気になる人のために記事をまとめていきたいと思います。
カラオケ屋の売上ってどのぐらい?
カラオケ屋の売上ですが、目安として1店舗の売上を見てみましょう。
<都内のカラオケ店>
- 月商:420万円
- 原価:58万円
- 粗利益:362万円
- 人件費:109万円
- その他リースや家賃などの経費:200万円
- 純利益:53万円
※原価率/14%、人件費率/26%がカラオケ店の平均と言われています。
これは割と小規模なカラオケ店の一例ですが、1店舗の利益の平均はこのぐらいです。
規模が大きくなり売上が伴うようであればもっと利益は取れますが、逆にお客さんが入らず赤字ギリギリといったお店もあります。
原価や人件費は比較的低めですので、利益率は高く数字で見れば儲かりやすいと言えるでしょう。
しかしながらカラオケ屋は見えない費用が多くかかってきます。
カラオケ屋の経費について
カラオケ屋の経費についてですが、原価と人件費は売上の40%を占めます。その他にかかってくるもので思いつくのは…
- 水光熱費
- 家賃
- 備品などの消耗品
- 機材などの備品、リース費用
などが考えつくと思います。確かにこれらの費用もバカになりませんが、知っておかなければならないのは著作権の費用。
著作権のかかる音楽を商売としているカラオケ屋はJASRACに費用を払わなければいけません。そしてこの費用が高いのが特徴。
<JASRACに支払う費用の目安>
6人以下の小部屋・・・4万円/月
大部屋・・・10万円/月
※これら一部屋当たりの使用量となります。
1部屋につき費用がかかりますので、月の支払いは高額。場合によっては家賃並の金額になることもあります。
ランニングコストなどの費用は他の業種と比べて低めではありますが、その他にかかる費用を入れると経営は難易度が高いかもしれません。
カラオケ屋は部屋の利用料だけでは商売できないって本当?
カラオケ屋は部屋の利用料だけでは商売は難しいと言われています。
その理由は客単価の低さが原因。
喫茶店と変わらない客単価で、喫茶店よりかかる費用が大きいのです。
そのため客単価を高めるための施策が飲食メニューの取り扱い。
フードはもちろんお酒などの提供をすることで、客単価の底上げをし商売を成り立たせているというわけです。
外部からの持ち込みは基本的にNGのカラオケ店がほとんどですが、その理由はこれが原因。
飲食メニューの出数が少なくなってくる時間帯は室料を高めに設定することで回避しています。
また持ち込みOKのカラオケ屋も少ないですが存在します。
経営が成り立っている理由は地方で家賃が安かったり、ワンドリンクサービスで追加はお金がかかったりと独自の経営方法で生計を立てている。
競合店が多くなれば室料を安くしなければ集客ができないため、繁華街にいけば行くほど経営が難しくなってくると言えますね。
個人でカラオケ屋経営はできる?
「個人でカラオケ屋は可能なのか?」
↓↓↓
よほどの資産家でない限り無理!が答えです。
ある程度の規模の店舗を契約しなければならず、機材のリースや防音などの内装工事費など、諸々含め数億円規模の資金が必要。
そのような高額の資金を融資してもらえる可能性は0に等しいと言えるでしょう。
現在あるカラオケ屋のチェーン店は、他の業種で企業し成功を収めたところがほとんど。
ようはリスク分散の考えから違う業種で展開したものが多いということです。
カラオケ屋を個人で開業する場合は、カラオケ喫茶などの業種であれば可能。
もしくはフランチャイズで費用の肩代わりをしてくれるようなところの募集があれば可能性はあります。
結論:カラオケ屋は難易度が高い
開業するのに数億円規模の初期費用が必要
月々の出費が大きい
売上を伸ばす施策が必要
競合店が多く差別化が難しい
価格競争にあり利益が取れにくい
以上のことからカラオケ屋は難易度が高く、儲かるのは難しいと言えるでしょう。
資産家であれば開業は可能ですが、投資金額の回収に時間がかかる上、競合が多く新規参入は難しいでしょう。
他の業種に投資する方が無難なため、現状開業はおすすめできません。