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ドッグカフェは儲かるのか?
「ドッグカフェって儲かるの?」
住宅街などにポツンと一軒あったりする比較的珍しいドッグカフェですが、経営の実態はどうなのか気になった人も多いのではないでしょうか。
結論から申し上げると、ドッグカフェは非常に難しい商売と言えるようです。
ドッグカフェに必要な資格について
ドッグカフェに必要な資格や届け出は下記のものになります。
- 動物取扱責任者の選定
- 動物取扱業の登録
- 食品衛生責任者
ペットショップと同様、動物取扱責任者の選定と動物取扱業の登録が必要ですが、お客さんの連れてきた犬を預かったりしない場合は不要です。
食品衛生責任者の資格は飲食業であれば必須です。1日の講習及び1万円以内で取得が可能。保健所でドッグカフェとして審査が必要です。
犬に関する知識は必須
多くのドッグカフェでは、人用のメニューと犬用のメニューの両方を取り揃えています。顧客をつかむためには、やはり愛犬家の思考を酌み取らなくてはならず、犬用のメニューも充実させるべき。
よく言われるネギやタコ、イカなど犬に与えてはいけない食品などの知識や、二次汚染からアレルギーが出ないような衛生管理なども必要。
簡単な気持ちでドッグカフェを経営すると、思いもよらぬ事故やクレームにつながったりします。そのためしっかりとした知識が必要です。
ドッグカフェの開業資金
ドッグカフェの開業資金の目安ですが、500〜1000万円と言われています。
規模により幅はありますが、高い厨房機器に加えてオシャレな内装などにも多額の費用がかかります。
一般的な事業の開業資金としては高めであり、厨房に犬を入れない衛生面に配慮した設計など、細やかな部分まで気を使わなければなりません。
開業当初から起動に乗ることは稀であるため、ある程度の運転資金も必要になってきます。
ドッグカフェ経営のメリット&デメリット
ドッグカフェのメリットやデメリットについて、経営を考えているのであれば知っておきたい項目ですよね?
よく言われているドッグカフェのメリットや、経営者が悩むデメリットまで簡単にまとめていきます。
ドッグカフェのメリット
ドッグカフェのメリットについて代表的なものを下記にまとめます。
顧客がつきやすくリピート率が高い
小規模でも開業が可能
通常のカフェよりも席単価が高め
口コミで集客してもらいやすい
競合店が少ない
中でも競合店が少ないというのが大きいメリットです。周りの店舗と争う必要がなければ、その地域で唯一無二の存在になりうることが可能。
通常のカフェと違い連れてくる犬もお客さんとして成り立つので、小規模でも対人の商売より売上が取れやすいという事実があります。
ドッグカフェのデメリット
ドッグカフェのデメリットについては下記のものがあります。
商圏が小さく出店場所が限られる
回転率の悪さが異常
開業資金が高額
衛生面の管理が必須
飲食業として見れば客単価は低い
犬を連れて通える範囲でなければ来客は見込めません。そのため地域のマーケティングは必須であり、地域によって見込み客がどれだけいるのかを選別する必要があります。
リピートがつきやすくとも、お客の回転率は非常に悪いのも特徴。憩いの場であるがゆえに、滞在時間も長くなってしまうデメリットも。リピートしてくれてるお客さんを、お店のマンネリ化から離さない工夫は必須です。
高額の開業資金を回収するのには、長期間で考えなければならない職種とも言えるでしょう。
結論:ドッグカフェだけでは経営は難しい
「メリットやデメリットから考えれば、ドッグカフェは難しい商売である。」
ドッグカフェだけで収益をあげるというのは非常に難しく、地域密着型で顧客に飽きさせない努力が常に必要。商圏エリアも小さく、そもそもの見込み客が少ない業態です。
- ペットサロンやドッグランの併設
- ペットショップとしても営業する
- ペット用品の販売
- ペットホテルとしても起用する
などの違う業種を取り入れたり、ドッグカフェ以外にも需要のある商売を併用させるなど工夫が必要。少ないお客さんでも利益を伸ばしたり、ドッグカフェ以外にも利用できるようお客の流入を促す努力が必要といえるでしょう。
ドッグカフェだけでは儲からないという経営者の声が非常に多いのが現状です。