「林業って儲かるの?」
「木を切るだけで、なんか簡単そう…」
実際林業の仕事を見た、また体験したことのある人は少ないでしょう。
どういった仕事内容で、どのぐらい儲かっているのか?
気になる人のために今回はまとめていきます。
目次
林業ってどんな仕事?
日本の7割は森林に覆われていると言われていますので、今後もなくならない安定している仕事がこの林業です。
林業はチェーンソーなどを用いて森林を伐採し、木材を採取する仕事。
同時に苗木を行い木を成長させるのも業務に含まれています。
【林業の大まかなスケジュール】
2月〜3月 | 地ごしらえ | 木を伐採した場所の土地の整理をする |
4月〜5月 | 植栽 | 整理した土地に苗木を植える |
6月〜8月 | 下刈り・つる切り | 苗木の成長を邪魔する雑草などを除去する |
9月〜10月 | 枝打ち・除伐 | 余分な枝を除伐し成長を助ける |
11月〜1月 | 間伐 | 木材を収集するために木を伐採する |
仕事内容は上記の表を見ても分かる通り、年間を通して仕事内容に違いがあるのが特徴。
※単に木を伐採するだけでなく、伐採する木を植えて育てているので、森林がなくなる心配はありません。
林業って儲かるの?
危険が大きい仕事にもかかわらず、年収は比較的低めの傾向に。
民間企業であれば平均年収は400万円を超えますが、森林組合の現場職員などの場合は320万円と一般的に見ても安い。
林業でこれよりも稼ぎたいのなら、自分で会社を立ち上げ起業するという方法があります。
林業で起業を考える
林業で起業を考えるのなら、まず多額の初期費用がかかります。
- 木を育てられるだけの土地
- 木材を切る機器
- 木を運ぶ車両など
起業するなら多額の初期費用のかかる業種である、というのは知っておかなければならないポイント。
また木材価格は1980年にピークを迎えた後、ヒノキが約4分の1、スギが約3分の1まで落ち込んでいるといった背景もあります。
木を高く売るためには太く長い樹木を育てる必要があり、樹木の価格が最大になるには80~100年かかってしまう。
こういったことから、以前ほど儲かる商売ではなくなってきていると感じられます。
林業を仕事にするメリット&デメリット
林業を仕事に選ぶメリットとデメリットについて下記にまとめます。
林業のメリット&デメリット
<メリット>
- 一人で黙々と作業ができるので、対人関係のストレスをためにくい
- 朝早く起き仕事をするため、健康的な身体を維持できる
- 雨の日は地盤が緩み危険なため基本休み
<デメリット>
- 体力的にきつい
- 労災事故が多い、危険が多い
- 年収は安定しているが、比較的低い傾向
デメリットは仕事内容はきつく、危険性も高い仕事であるということ。
自然の中で一人で黙々と作業ができるという点がメリットとしてあげられます。
結論:地域にもよるが、結構難しい
儲かるか儲からないかは、地域によって差があるので一概には言及できません。
地域によっては材価がかなり低くなるところもあり、起業したはいいものの補助金を活用せずには生活できないという人もいます。
また木を育てないといけない点に置いて、短いスパンで考えるのなら儲けるのは難しい商売。
「祖父の代に植えて、孫の代で価値やっと価値が出る」と言われており、長期的なスパンで考えるのなら儲かる仕事とも言えます。
樹齢が高い木は一本で億の値段が付くこともありますが、売れるか売れないかは需要次第といったところ。
住宅需要の高い地域では、それなりに儲かる可能性はありますが、リスクも高く難しいと言えるでしょう。