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コインランドリーって儲かるの?
見渡せば割とどこにでもあるコインランドリー。
従業員などを雇わず業務用の洗濯機や乾燥機などを置いておくだけで、収益を勝手に産んでくれるような理想の商売ですが、実際のところ儲かるのかどうか疑問に思うことも多いでしょう。
今回はコインランドリーの開業にかかる費用や、この業種のメリットやデメリットについてまとめていきますので、興味のある方はこのまま記事をお進みください。
コインランドリーの開業にかかる費用の目安について
まずはコインランドリーを開業するにあたってかかる費用の目安について。
10〜15坪程度の小箱店舗の場合
よく見かけるコインランドリーのほとんどを占めるのがこの小箱の大きさのもの。洗濯機が4台前後で乾燥機が7台前後のコインランドリーがこちらに当てはまります。
この場合にかかる機器代は1000万円〜1500万円で、電気・水道・内装などの工事や看板などの外装費用を含めると約2000万円が目安。
店舗面積がそれ以上の大型店舗の場合
首都圏で見かけることはほとんどありませんが、地方では大型のコインランドリーもあります。
店舗面積が50坪以上の場合であれば、洗濯機は8台前後で乾燥機は14台前後置くとなると、設備費用だけで2000万円〜3000万円ほどかかります。
大型店舗になればなるほど配置する設備も増やさなければ、無駄に土地代を払うことになりますので、この辺りは需要の高いエリアでないと商売は厳しいと言えるでしょう。
コインランドリー経営で毎月にかかる費用
毎月かかるランニングコストについてですが、コインランドリーはほぼかかりません。
従業員を雇う必要はなく、必要経費でいえば洗剤などの商品代と、電気や水道などの公共料金のみ。
賃貸物件での開業であれば、賃料の支払いがかかる程度なので、毎月の費用は割と視覚化しやすい業種になります。
部分部分で集金や清掃員を入れるのであれば、こちらに人件費の費用がかかりますが、ほとんどのコインランドリーの経営者は自らで行っており経費を削減しています。
コインランドリーのメリット
経営するメリットとしては先ほども記述した、ランニングコストがほとんどかからないという点。
毎月の支払いに目処を立てやすく、変動費の調節などの必要がないというのが一つのメリット。
その次に収益性が高いというのがあり、コインランドリーの利益率は15~20%ほどと言われています。
アパートやマンション経営などの投資分野であれば、5〜8%の利益率と言われていますが、それをはるかに上回る数字なのは事実。
投資という名目で開業するのであれば、初期費用の回収は早く節税の効果も期待できるので参入しやすい業種と言えるでしょう。
コインランドリーのデメリット
コインランドリーのデメリットはまず初期費用が高いということ。洗濯機などの機材は高く、最新のものであれば一台100万円を超えるものもあります。
排水や電気などの設備が必須のため初期費用は高くなってしまいがち。
またリピートをつける施策としては、防犯対策なども行わなければなりません。犯罪のリスクが高く、安心して使用できるような環境にするのも大切なポイント。
需要の低い場所での開業は十分な収益を得ることができない場合もあります。開業したが利益がでない。場所によってはそうなることも少なくありません。
コインランドリーを経営するのにはどうすればいいの?
まず開業予定場所の商圏内の調査をしましょう。商圏範囲は1〜2キロメートルで、どれだけ見込み客がいるのかを予測することが大切。
車などの来客が多く見こめる場所では、駐車場などの設備なども視野に入れておくべきです。
内装業者や機器を購入する見積もりをとった後は、保健所に「コインオペレーションクリーニング営業施設開設届」の提出し、保健所の審査を受けた後に開業が可能。
その際店舗の設計図などの提出を求められることもありますので、事前に保健所で確認しておくといいと思います。
結論:初期費用は高いが回収できる見込みはある
コインランドリーを開業するためには高い初期費用の問題をクリアせねばなりません。
また開業後失敗しないよう、事前に商圏内のマーケティングなどの計画を練ることが必須。
投資や節税という名目であればオススメができる商売ですが、新規開業となるとあまりオススメはできません。
同業態と比べると収益性の高いビジネスですが、短期的に大きく儲けたい人には向かない商売で、長く安定した地盤を作りたい人にはうってつけのビジネスでしょう。