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ベビーリーフ栽培は儲かるのか?
話題のベビーリーフ栽培についてご存知でしょうか?作物で儲かるといわれているものは下記のものです。
1位:きのこ類
2位:ベビーリーフ
3位:いちご
いちごを差し置いて2位にランクインしているベビーリーフ。数ある作物の中でもダントツ稼ぎやすい作物です。
1位のきのこですが、設備コストや空調コストがかかり栽培に関して言えば難易度が高め。手軽く始めるのにはベビーリーフが適切かもしれません。
ベビーリーフの儲かる理由について
ベビーリーフ栽培のいいところは、生育が早いということです。
夏場:2~3日で芽が出たあと、3週間ほどで出荷が可能
冬場:発芽に1週間、6週間後に出荷が可能
出荷が早いということは、それだけ採算が取れやすいのがメリット。長期的に育なければならない作物は、病気や災害にも気を張らなければなりません。
その点ベビーリーフは環境さえ整えてしまえば、一ヶ月から一ヶ月半で出荷が可能。出荷サイクルが短いので収入が安定しやすいのもいいところですね。
六次産業化も儲かるポイント
まず六次産業化とは一体なんでしょうか?
6次産業化とは?
6次産業化とは、1次・2次・3次それぞれの産業を融合することにより、新しい産業を形成しようとする取り組みのことです。簡単に言えば、生産者(1次産業者)が加工(2次産業)と流通・販売(3次産業)も行い、経営の多角化を図ることと言えます。しかし、なぜ「6」次産業なの?と思う人も多いのではないでしょうか。6次産業の「6」は、1次・2次・3次のそれぞれの数字を掛け算したものであり、産業の融合を図り、新たな価値を生み出すことを意味しています。
引用元:https://www.sangyo.net/contents/myagri/industries.html
要するに単品から加工品扱いになることで価値が上がるということです。
数種類のパッケージ詰めを行うことで、作物というくくりから加工物という扱いになり、商品自体の価値が上がるということ。
そのため所得の向上が見込まれるので、ベビーリーフは儲かりやすいと言えるでしょう。
デメリットとしては専門的な知識が必要な点、衛生管理が必要な点。これらをうまく解決できれば、収入は右片上がりということです。
ベビーリーフ栽培の注意点
ベビーリーフは病気や災害の恐れは少ないですが、害虫には注意が必要です。
コナガ、アブラムシ、なめくじ、モンシロチョウなどが主な害虫としてあげられ、これらの対策は必須。
農薬や化学肥料を減らすことで、無農薬有機栽培など商品自体の価値をあげると、収入も増えますが同時に害虫の餌食になってしまうことも。
栽培方法を工夫することで利益の増収は見込まれますが、頭を悩ませる問題でもあります。
なんども収穫できるベビーリーフ
英語で「cut and come again salads」と呼ばれるベビーリーフ。
それもそのはず新芽を残して葉をカットすれば、また新たな葉が生え収穫が可能。理論上は一度植えてしまえば何度でも収穫が可能な野菜です。
何度でも収穫はできますが、回数を重ねるごとに品質は落ちてしまうので、繰り返し収穫するのは回数を決めておくと良いかもしれません。一般的には3〜4回ほどだと言われています。
儲けるには商品価値を高める+営業力も身につけよう
脱サラしてベビーリーフを中心に農業を始めた人で、年収1000万円を超える人も中にはいます。
必要な能力としては下記の3つがあげられるので、目安にしてみてはいかがでしょうか?
- 自分の栽培した作物の商品価値を高めること
- 不要なものは除き利益率をあげていくこと
- 商品を売り込み契約を勝ち取る営業力
これらは農業で成功を収めるには必須の能力であり、商品力の向上と、販売経路の確保がなければ売上にはなりません。
単に育てるだけでなく、商品をおいてもらい販売してもらう交渉術も同時に必須です。儲かりやすいベビーリーフの栽培ですが、誰でも儲かると言うわけではなく、必要な能力を取り揃えることも大切。
農業を始めたいと考えるのであれば、ベビーリーフは儲かりやすいと言えますが、簡単に稼げるというわけではないと言えるでしょう。