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働くために必要な能力
働いていく上で必要とされる能力についてご存知でしょうか?
社会人基礎力という3つの能力と、それらを構成する12の能力要素があります。これらの能力を身につけることで、社会の一員としての役割を十分に果たすことでできることでしょう。
自分自身の能力向上の目安としても、把握しておくと非常に役に立つものなので知っておくといいと思います。
3つの社会人基礎力について
社会人として必要とされる3つの社会人基礎力について以下にまとめていきます。
この3つの能力は、12の能力要素から構成されるものです。今の自分の現状に当てはめてできていないものがあれば見直し、基礎的な能力を身につけておくと良いでしょう。
前に踏み出す力(アクション)
自ら進んで前に踏み出す力のことです。自分自身が受け身にならず自分の意思で前向きに行動する能力のことで、3つの能力要素から構成されます。
- 主体性…物事に進んで取り組む力
- 働きかけ力…他人に働きかけ巻き込む力
- 実行力…目的を設定し確実に行動する力
これら3つの能力要素を完璧に実行することができれば、仕事に対して前向きに行動することができ、上司からの評価や同僚部下からの信頼も得られることでしょう。
リーダーシップがあり周りを先導していく力も、前に踏み出す力の延長線上の能力であり、社会人として必須の能力です。
考え抜く力(シンキング)
考え課題を発見したり、新しいものを生み出す力の総称です。こちらも前に踏み出す力と同じく3つの能力要素から構成されます。
- 課題発見力…現状を分析し目的や課題を明らかにする力
- 計画力…課題の解決に向けたプロセスを明らかにし準備する力
- 想像力…新しい価値を生み出す力
仕事をする上でぶつかる壁や、クリアしなければならない問題を明らかにし、どう解決していくのか?
自らの課題を設定しそれを乗り越えることで、スキルの向上や能力が成長します。問題をそのままにせずにきちんと考える力は、働く上で必須の能力であり、自分の成長にも直結するものです。
チームで働く力(チームワーク)
フリーランスなど1人で活躍する場合を覗いて、社会人になれば会社という集団の中で働くことが基本です。周りとの協調性(チームワーク)が大事であり、6つの能力要素から構成されます。
- 発信力…自分の意見を分かりやすく伝える力
- 傾聴力…相手の意見を丁寧に聞ける力
- 柔軟性…意見の違いや立場の違いを理解する力
- 状況把握力…自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力
- 規律力…社会のルールや人との約束を守る力
- ストレスコントロール力…ストレスの発生源に対応する力
会社や社会人としての規律は守ることはもちろん、仕事仲間との関係性を構築するのに必要な力です。
個々の力が強ければいいという職業はほとんどありません。必ずしも自分だけでなく周りの意見を尊重する力や、自分ができていることを相手に教える力があって初めて強い集団が出来上がります。
チームをまとめ上げる力も、これらの能力要素が伴っていないと厳かになってしまいがち。こちらも社会人として重要な能力です。
自分自身の足りない部分を分析し改善しよう
先ほどの3つの能力と12の能力要素から、自分自身が現在できていないことを分析し、改善しようと行動することが大切です。
基本的な能力と言われるものほど、地盤となり何よりも重要であることが多いのも事実。これらができていない段階で、違うものを取り入れようとしても身につくことはありません。
勤務先で「これやってみてもいいですか?」と自ら率先して行動してみる→主体性の向上
第3者目線で自分自身を分析してみるとダメなところがよくわかる→課題発見力の向上
同僚が最近しんどそうにしている…「話を聞いてあげよう!」→実行力や傾聴力の向上
このように足りない部分は自ら改善することは可能です。できていない部分を分析したあとは、進んで練習を行うことで能力は向上します。
これら基本的な能力が身につくことができれば、社会人として不備なく生活ができることでしょう。