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ソフトクリーム屋は儲かるのか?
「冷たくて美味しい大人から子供まで人気のソフトクリーム」
売店などでドリンクや食べ物のメニューと一緒に販売しているところも多く、中にはソフトクリームの販売のみ行っているお店もあります。
人気のソフトクリームですが素朴な疑問として、どのぐらい儲かっているのか気になりますよね?
今回はソフトクリーム屋さんの開業費用からお店の利益まで、簡単にまとめていきたいと思います。
どのぐらい開業費用がかかるの?
ソフトクリーム屋を経営するのには一体どのぐらいの費用が必要なのでしょうか。かかる初期費用の目安は下記を参考にしてください。
- 物件所得費 …販売する場所、店舗を契約する際にかかる費用。保証金など規模や契約によりピンキリですが、月々の賃料の10倍ほどは見ておきましょう。
- 備品関係 …ソフトクリームを作る機材や、材料を保管しておく冷凍庫など、初期費用として高額な費用がかかります。
- 内装や外装の費用 …店舗を契約したのちに、自分のイメージにあったお店づくりをするための費用。
- 仕入れや広告宣伝費 …営業当初に販売する商品の仕入れや、何かしらの集客方法を利用するのであれば、広告宣伝費がかかります。
1.ソフトクリーム屋は幸いなことに大きな規模を必要としません。そのため小規模で開業が可能であり、出店場所によっては50万円以下で抑えることも難しくありません。
2.冷凍庫やソフトクリームの機械の値段はメーカーによってピンキリです。中古品などを活用することによって100万円以下に抑えることも可能。
価格:219,780円 |
中古で安い業務用のものはこれよりも少し高いぐらいが相場です。家庭用のソフトクリームなどの機材はもっと安いですが、商売に使うのであればすぐ壊れてしまうのでおすすめできません。
3.内装や外装についてですが、ある程度の規模があり店内で軽食ができる環境であれば必要かもしれません。ですが一般的にソフトクリームを販売するだけであれば看板やのれんなどでオッケーなことがほとんどです。スケルトンの物件と居抜きの物件がありますが、居抜きの物件を活用することをおすすめします。
4.ソフトクリームを販売するのには、営業開始前に原材料を購入したり、アイスクリーム専用のペーパーやスプーンなどの備品の費用がかかります。普通とは違う特別なソフトクリームを販売するのであれば、ウェブ集客やチラシなどを活用するのも一つの手ですが、基本的には通行人がターゲットですので通常はあまり必要ないと言えるでしょう。
以上かかる費用の目安ですが、うまくやれば200万円以下でも開業は可能。立地条件やターゲット客層を分析し、効率の良い出店場所を選ぶことが何よりも重要です。
ソフトクリームはどのぐらい儲かるのか?
良い店の例をご紹介します。1個500円でソフトクリームを販売している人気店の場合…
1日300個×500円×25日営業=3,750,000円
アルバイト3人で営業しており、原価率が30%の商品ですので…
3,750,000円-600,000円(原価)-1,125,000(1日8000円×アルバイト3人×25日)=利益2,025,000円
はっきり言えばぼろ儲けです。この売上の規模なら繁華街で間違いありませんが、家賃その他費用を引いても100万円以上が純利益で出ます。
天候に左右されたりもしますが、繁盛店であればこれぐらいの利益は余裕で出ているソフトクリーム屋。一般の飲食業よりも儲かりやすいと言っても過言ではないかもしれません。
冬場はほとんど売れません(泣)
注意しておかなければならないのは、売れるのは夏場限定だということ。冬場売上は極端に下落することを忘れてはなりません。
夏場に大きく稼いで冬はゆっくりと過ごすという理想的な生活ができれば良いですが、店舗を契約している上では家賃などの支出が伴います。
そのため冬場は別の商品に移行し販売を行うなどの工夫が必要と言えるでしょう。
ソフトクリーム屋開業にかかる費用や届け出について
ソフトクリーム屋を開業するのに必要な資格は主に2つのみです。
- 食品衛生責任者…飲食業では開業に必ず必要なもの。
- 防火管理責任者…収容人数30名以上であれば取得しなければならない。
『食品衛生責任者』の資格は必須です。こちらは各都道府県の衛生協会で6時間ほど講習を受ければ取れる比較的簡単な資格。金額で約1万円程度で1日あれば取得が可能です。
ソフトクリーム屋では馴染みが少ないですが、規模が大きく他の商品を販売する際には必要になってくるのが『防火管理責任者』の資格。こちらは消防署などで取得が可能。1〜2日の講習でこちらも1万円以内で取得ができます。
小規模なほとんどのソフトクリーム屋であれば『食品衛生責任者』のみでオッケー!調理師免許があれば『食品衛生責任者』は必要ありません。
開業前には保健所に行き、営業許可の審査内容を事前に伺っておきましょう。資格取得後は保健所で営業許可を取り、税務署で個人事業主などの届け出を出せば営業は可能です。
結論:夏場はウハウハ!冬場は…泣
アイスクリーム屋ですが夏場はやはり儲かる商売と言ってもいいでしょう。販売場所などの選定は必須ですが、需要の多い場所で出店できれば、非常に儲かる商売です。
しかしながらその分冬場はほとんど売れないというデメリットも。販売する商品を変更し、冬場は冬場で売りの取れる商品などを扱う必要があるでしょう。
各アイスクリームのメーカーはインスタ映えする商品や、冬場でも売りやすい誕生日に向けてのアイスケーキを販売するなど、日々工夫し営業しているようですね。