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なぜ働くのか？
世界的に見ても日本人は働きすぎであると言われています。
「なぜ働くのか？」
働きたくないのであれば、無人島に行き自給自足で生活する。ホームレスにでもなれば働かずして生活は可能である。
しかしながらほとんどの人は働くことを選びます。働く理由は人の欲求がそうさせているのです。
働く理由について
働く理由について、政府が行った世論調査のデータがあります。
- お金を得る為に働く…53.2%
- 生きがいを見つけるため…19.9%
- 社会の一員として勤めを果たすため…14.4%
- 自分の能力や才能を生かすため…8.4%
- その他…4.1%
圧倒的に多いのがお金を得るために働くという理由です。その他生きがいなど自分自身に関わることが主なことがらであることがデータによって読み取ることができます。
これらの理由から人は働くという選択肢をとり、毎日せっせと働いていることがわかりますが、これらを求める人間としての根本の欲求があることはご存知でしょうか？
働く理由(1)生理的欲求
『食欲や睡眠欲など生きていく上で必要な欲求』
生存欲求ともいいますが、人として生きていく上で必要な「食べる」「寝る」といったことの欲求です。
生きるために食べ物を買う
良質な睡眠をとりたい
といった人として必要な部分を仕事で得られる賃金で買うために働くというもの。自給自足などよりはるかに簡単に食べ物を得られることができるようになった時代であるため、より楽に欲求を満たすために働くということです。
働く理由(2)安全欲求
『安全に暮らしたいという欲求』
衣食住の「住」の欲求であり、生理的欲求を満たすことができれば次に叶えたいと願う欲求です。
より良い暮らしをしたい
安心して住める場所で過ごしたい
ボロボロのアパートと一等地のマンションであれば、ほとんどが一等地のマンションに住みたいと感じるはずです。
より良い生活空間はもちろん、一等地であれば利便性がよく生活もラクである。そのために働くという人も多いです。
働く理由(3)所属と愛の欲求
『仲間が欲しい、集団の中にいることで落ち着く』
このような欲求のことを所属と愛の欲求といいます。仕事仲間や会社の社員として集団の中で生活を、人は求めてしまうもの。
友達や同僚と遊びたい
一人で行動するより何人かでいる方が安心する
自分一人で決め行動するという人は少数派であり、多くの人は大勢の中にいると安心するものです。
自営業やフリーランスとして一人で作り上げていくという働き方を選ぶのではなく、勉強して大企業に務めるということがまだ主流であるというのは、根本的に人の欲求が関わっているのかもしれません。
もちろん人が集まれば集まるだけ知識が増えるため、強い集団になってくるのも事実です。「100人寄れば文殊の知恵」ともいいますが、集団の中で安心するという欲求は間違いではありません。
働く理由(4)承認欲求
『他者に褒められたい、また認められたいという欲求』
これらを総称して承認欲求という言い方をします。社員や部下のマネジメントの際にもよく使う言葉ですが、非常に強い欲求であり同時に重要。
同僚や先輩から業績を褒められた
大衆に自分が認められる
「より良い場所で生活をしたい、より良い物が欲しい、美味しいものを食べたい。」なども他者に認められたいという承認欲求が絡んでいることも多く、働く理由として直結する欲求でもあります。
自分は他人より優れていると思われたい、もっと褒められたいと思うことで仕事に対する意欲やモチベーションも上がる欲求でもあるため、必要不可欠な欲求ともいえるでしょう。
働く理由(5)自己実現欲求
『あるべき自分になりたいという欲求』
自分がどうあるべきか、どうなりたいかを考え、それを実現させようとする欲求のことです。
幼い頃描いた夢を叶えたい
自分の立てた目標をクリアしたい
先ほどの衣食住などの欲求から欲しいもののためなど、具体的な自分の思い描く未来を実現したいといった夢や目標に対しての欲求。
実現するために人の原動力となりうるものであり、こちらも大切な欲求とも言えます。これらの欲求から、人は働くことを選ぶのです。
働く理由の答え
以上のことから人が働く理由は、根本的な人間の欲求を叶えるためであるといえるでしょう。
また働くことで自給自足するよりはるかに楽な生活を送ることができているという現代の画期的なシステムでもあります。
働くことで叶えられる人の欲求も、働かなければ叶えることは難しいのが現状であるため、ほとんどの人間は働くということを選ぶというのが答えです。
人としての欲求が無くなる、あるいは全てにおいて叶え満足した成れの果てが、ホームレスの人や自給自足で生活する人間なのかもしれませんね。
