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花屋開業に必要な資金の目安って?
花屋開業に必要な資金は平均して500〜600万程度です。
項目 | かかる費用の目安 |
物件取得費 | 200万円 |
店舗の内装&外装 | 150万円 |
什器 | 150万円 |
商品の仕入れ | 50万円 |
広告宣伝費 | 10万円 |
その他消耗品など | 5万円 計565万円 |
花屋開業にかかる平均的な資金の目安です。当たり前ですが、店舗にこだわればこだわるほど高くなり、費用を削ろうと思えばかなりの額を抑えることも可能です。
物件取得費
物件を契約する際にかかってくる費用の総称です。前払いの家賃などはもちろんの事、事業用の物件となると保証金も大きな金額です。
取得費の目安は契約する物件の1年分の家賃を目安にしておきましょう。敷金や礼金などの条件の変更は交渉次第ですので、取得費を押さえたい場合は家主と交渉するよう心がけましょう。
店舗の内装&外装
店舗の内装や外装の工事にかかる費用です。これらはこだわればこだわるだけ高くなってくるものなので、ある程度の妥協点は必要であります。
やはりビジネスにおいて大事な事は初期費用はなるべく抑える事。経営者たるもの顧客目線で物事を考えるようにしておかなければなりません。
自己満にならないよう、必要なものと不必要なものはしっかりと見極めましょう。
内装費を抑える方法として、”居抜き物件”を活用するのも一つの手です↓↓
什器
机やテーブル、花を入れるバケツや花を保たせるフラワーキーパーなどがこれに当てはまります。
什器にこだわる事業主も多く、自分の店の特色を演出するのにも効果的で、店舗のイメージ作りには必要不可欠。
予算に合わせて中古品などで代用するなどで初期費用を抑える事もできます。
商品の仕入れ
開業前に商品を仕入れておかないと営業ができません。
主にその店で販売する花を仕入れておきますが、開業日に合わせて仕入れする事が大事です。前もって仕入れてしまうと商品のロスが出てしまうので注意が必要。
仕入れに関しては直接市場で買い揃えるか、ネットで注文するかの2種類の方法がメジャーです。
広告宣伝費
ウェブ集客やSNS、はたまたビラ配りなどでお店を宣伝するのにかかる費用です。
お客様がこなければ売上がなく営業を継続する事ができません。どうすれば来店するお客様が増えるのかを考えるのが経営者の腕の見せ所。
かかった費用に対しての売上を俗に費用対効果という言い方をしたりしますが、かけた費用に対してどれだけ売上が伸びたかを分析するのも重要な業務の1つです。
その他消耗品など
花のラッピングやリボン、商品を入れる袋や花に使うスポンジなど、消耗品として必要なものは多いです。
利益を上げるには仕入先を厳選し、なるべく抑える事ができるよう注意しなければならないポイントです。
開業資金の借り入れは公庫がべスト
開業資金を融資で考えるのであれば日本政策金融公庫の事業融資がおすすめです。
銀行などで借り入れを行う場合、金利がものすごく高く資金繰りが辛く廃業に追い込まれる事も少なくありません。
日本政策金融公庫は国が行っている融資であり金利が安いのが特徴。また新規事業の開業などにも優しいのが強みです。
開業に必要な資格って?
開業に必要な資格は特にありません。そのため税務署で開業届を出すだけで開業が可能です。
しかしながら持っておいたほうが得する資格があるのも事実です。
- NFDフラワーデザイナー
- フラワー装飾技能士
- カラーコーディネーター
これらの資格を持っておけば、自店の商品の品質やブランド力の向上や生花をデザインするといった仕事の幅が広がる可能性があります。
資格がなくても開業は可能ですが、持っておいて損はないのでとっておいてもいい資格です。
花屋は実際儲かるの?
一般的に花を販売するだけでは経営は難しいと言われております。花の販売だけで年収は200万円ほどが平均的で、結婚式場などと契約している法人であれば1000万以上は可能。逆に赤字で経営難に陥っている花屋も少なくありません。
個人で開業している事業主は、収入を増やすためにフラワーアレンジメントなどの教室をしたりと幅を広げているのが現状。最近ではネット販売に重きを置いて稼いでいる事業主もおられます。
儲かるのか?と言われればピンキリで、儲かっている人とそうでない人の差が激しい事業とも言えます。
おわりに
実際花屋を経営するのであれば、視野を広げたり創意工夫が必要です。
販売のみではなく違うところからの利益を見込んだり、販売経路を検討し効率よく売上を叩けるような経営のやり方であったりと様々。
開業には開業届のみでOKですが、幅を広げお店を継続させるためにも資格はとっておいてから開業するのも視野に入れて置いたほうがいいかもしれません。